開催にあたって
今年、「共同連 第40回記念全国大会INくまもと」とくまもと障害者労働センターおれんじ村&エコネットみなまた&共同連「だいたい40周年記念大会」を熊本で開催出来る事を嬉しく思います。くまもと障害者労働センターは、共同連の理念「共に働き・共に生き・共に学ぶ」、反差別として有志の事業所と連帯して来ました。40年前にくまもと障害者労働センターを立ち上げた次の年に第3回共同連全国大会を熊本で開催して、これまでに4回も開催しました。
今回のテーマは「今こそ働くことを問い直そう~ともに働く、ともに生きる明日へ。40年の今とこれから~」です。
これまでの40年間を辿る中で、私達は障害者主体の事業所を目指し共に働く事を実践してきました。同じ仕事が出来るようになるのではなく、個々に合う特異性を活かした仕事を作り出してきました。その事で個々に自信を持てるようになり積極的な行動が目立つようになり、周りも受け入れるようになりました。
一方で国の行政の制度改正で、A型事業所は売り上げを伸ばせないことを理由に補助金を切られて、障害者の働く場所を奪われています。確かに一部の事業所では「障害者ビジネス」としての働く場を作り、補助金や障害者年金を奪い、最賃以下で働かせる事業所は少なくありません。このような事業所が全国的に見ても熊本でも多くなっています。そんな現状は政策が変わるたびに同じ事の繰り返しなのです。共同連としては許せないビジネスです。
「共に学ぶ」
教育に関しては、2022年に国連から「特別支援教育の中止を」との勧告が出されたにも関わらず、文科省は日本独自の「特別支援教育システム」を推し進めており、「分けられた場所」で学ぶ子どもたちの数は増え続けているという現状があります。私たちの目指す「共に働き、共に生きる」社会を実現するために、「共に学ぶ」ことについても、教育の現場にも声を上げたり、連携を図ったりしながら取り組みを進めていかなければなりません。
「共に生きる」
この40年間で、障害者が地域で暮らすための社会保障制度も改善されてきました。ただ、地域・自治体の経済格差によっては、障害者が望む生活実現のために24時間ヘルパー派遣が必要であっても、派遣できないという実態が少なくありません。家族も本人も高齢化になり、様々な問題が増えてきました。若い当事者は障害者総合支援法による在宅支援やショートステイ等を利用しながら生活をしていますが、制度に合わせた生活を送ることになっており、本当に障害者の選択肢になっているのかを考える必要があると感じています。
「反差別運動」
熊本では障害者差別をはじめ、「水俣病」、「ハンセン病」、「部落差別」など多くの差別問題があります。最近では、自治体が発行するカレンダーに「水俣病は感染症」と明記したり、民間の有名学習塾のオンラインテキストには「水俣病は遺伝する」と明記されていました。しかし、いずれの事例も全国ニュースには取り上げられていません。また、障害者が一人で公共機関を利用すると、介助者がいないことで乗車拒否される事もあります。JRも人手不足を理由に無人駅が増えています。SNSの普及で、人との繋がりも増えた一方で、被差別部落や在日外国人に対しての誹謗中傷が増えてきました。そしていのちを落とす人も、過去最多になっています。
この共同連全国大会ではこれからの働き方や生活、誰もが暮らしやすい社会を目指して考えて行きましょう。
共同連 第40回記念大会INくまもと 実行委員長・倉田哲也


【大会のご案内】共同連 第40回記念大会 IN くまもと「今こそ働くことを問い直そう~ともに働く、ともに生きる明日へ。40年の今とこれから~」
日時
1日目:2025年9月13日(土)13時〜20時
2日目:9月14日(日)10時〜13時00分
3日目(オプション企画):9月15日(月・祝) みなまたツアー
会場
熊本学園大学 & オンライン
〒862-0971 熊本県熊本市中央区大江2丁目5−1
交通アクセスはこちらのページをご覧ください(熊本学園大学のウェブサイトにとびます)
定員 200名
参加費
【現地参加】一日のみ:2,500円 二日間:4,000円
【オンライン】一日あたり1,000円(二日間参加は2,000円となります)
【オプション企画】 みなまたツアー2,000円
タイムテーブル
※プログラムの詳細はリンクをこのページの下の方に掲載しています
9/13(土)
12:00 開場 受付開始
13:00 開会
13:30 【特別報告】韓国障碍友権益問題研究所
14:00 記念講演「ともに生きる社会へー現代社会は何を間違ってきたのか」内山 節 さん(哲学者)
15:20 シンポジウム「だいたい40年のおれんじ村・エコネットみなまた・共同連の今とこれから~40年の軌跡から、働くことを問い直す~」
17:30 交流会
会場:熊本学園大学 7号館学食
20:00 1日目 終了
9/14(日)
9:30 受付開始
10:00 分科会
①【共同連を担う人たちの分科会】 「それぞれの重なる部分を探そう~共同連となら、やればできるさ~」
②【就労選択支援】「就労選択支援を考える」
③【社会的協同組合】「労働者協同組合の設立からどう社会的協同組合をめざしていくのか」
④【共に学ぶ】「共に生きる社会は、共に学ぶ教育から」
⑤【水俣病】「水俣病ってなんなん?~様々な水俣病があるのを知っていますか~」
⑥【就労ワークショップ】「ともに働き、ともに生きる、ことを話しませんか?」
12:30 【サブ講演】田中夏子さん(社会的協同組合 研究者)
13:30 大会宣言 閉会式
9/15(月)オプション企画 みなまたツアー
8:20 集合
13:00ごろ 解散
プログラム
■記念講演(1日目 14:00)
「ともに生きる社会へー現代社会は何を間違ってきたのか」内山 節(うちやま たかし) さん(哲学者)
共同連は1984年以来、福祉制度ではない障害ある人ない人の共生共働を求め続けてきました。21世紀に入って福祉制度の充実がいわれるものの障害者の「商品化」やサービスの「施設化」が進み、「共生共働」はかえって視えにくくなっているのではないでしょうか。2000年のイタリア社会的協同組合との出会いから、共同連は社会的排除に合う様々な人々と共に「社会的事業所」をめざし、更に労働者協同組合法の成立を踏まえ「日本型社会的協同組合」の実現を展望していきます。この格差と貧困、孤立と排除が広がる社会にあって私たちは「共生共働」へと進んでいけるのでしょうか。
内山節さんプロフィール:1970年代からさまざまな著作を世に出してきた。群馬県上野村と東京との二重生活を実践し、自然との関係、里の暮らしを語り、労働論、関係論など多岐にわたる探究を深める在野の哲学者。2015年より内山節著作集を刊行
■シンポジウム「だいたい40年のおれんじ村・エコネットみなまた・共同連の今とこれから~40年の軌跡から、働くことを問い直す~」(1日目 15:20)
共同連が1984年。おれんじ村 (くまもと障害者労働センター) が1985年。エコネットみなまたが1986年に誕生した。2025年、それぞれの団体が、だいたい40年を迎える。3団体が同じ時期に誕生したのは、偶然なのか?それとも必然なのか?いや、きっとそれは運命だった。3団体が40年変わらずに紡ぎ続けてきたことは、障害者、水俣病被害者と共に働き、共に生きるということである。様々な属性の人が集まり『差別をのり越え、対等に』ということだった。40年の中で、障害福祉サービス等の制度は整ってきた。 しかしながら、こ の40年でできた障害者の就労分野の制度は、共同連、おれんじ村、エコネットみなまたが追い求めたものではなかった。一貫して、障害者は支援を受ける人、いわゆるサービスの利用者であり続けた。今回のシンポジウムは、3団体の軌跡をたどり、現在の制度と対照させることで、今大会のテーマである 『働くことを問い直そう』 という試みとなる。それざれの団体の設立から40年を振り返り検証をすることで、『ともに働き、ともに生きる明日へ』とつながる就労の場、一般雇用でもなく、福祉的就労でもない、第3の『共に働く』場を提案する。
~発題者~
- 倉田 哲也 くまもと障害者労働センターおれんじ村
- 永野 隆文 エコネットみなまた
- 斎藤 縣三 共同連
進行:花田 昌宣 熊本学園大学水俣学研究センター
◼️交流会&パフォーマンス大会 1日目 17:30
共同連大会と言えば!みんな大い盛り上がる毎年恒例のパフォーマンス大会!今年やっと通常通りの形で開催です!!みんなで美味しいものを食べて、飲んで、歌って、踊って、楽しみましょう♪パフォーマンス大会の出場も募集しています!!→パフォーマンス大会申込フォーム
分科会 2日目 10:00
■【分科会1[共同連を担う人たちの分科会]】「それぞれの重なる部分を探そう~共同連となら、やればできるさ~」
熊本、九州そして全国へ共同連の運動をどう広げて行くのか?「共に生きる」 「共に働く」という思いに共感する人は多いはずなのに・・・。 違いに目を向けるのではなく、 重なる部分を一緒に探していきませんか!? まずは、 共同連と参加者で共通点を見つけよう!!わずかでも重なる部分があれば、つながることができる!!はず。次世代が考えるこれからの共同連が取り組むべき課題は何なのか??共同連の目指す労働は、 ただの福祉制度とは異なる。 共同連の思い描いた労働に近い札幌
市独自の制度『札幌市障がい者協働事業』 が危機的状況??また、共同連が設立当初から一貫して取り組んできた最重度の障害者が働く意味とは!?実際に働く姿を見て、共同連の取り組みから、参加者同士で重なる部分を探していく。きっと重なる部分がある。そして、共同連となら、やればできるさ!!
※ 札幌市障がい者協働事業・・・滋賀県の社会的事業所制度を参考に、 障害のある人もない人も対等に働く新しい職場形態として、平成18年に市単費で施行。 障害のあるなしを利用者・支援者と分けることはせず、共に働く事業所を行政が応援する制度。
~登壇者~
- 荻野 直人 共同連/わっぱの会
- 田中 伸和 札幌障害者活動支援センターライフ
- 山本 栞奈 くまもと障害者労働センターおれんじ村
進行:藤井 晴太郎 NPO法人わくわくかん
■【分科会2[就労選択支援]】「就労選択支援を考える」
障害者総合支援法はどこまでも障害のある市民を二級市民に落とし込める法律である。現在のB型アセスメントは、「一般就労が難しく、就労移行等の訓練を経てもそこにつながらない者」を仕分けする道具である。10月から始まる「就労選択支援」は「一般就労」含め就労系の事業を希望するすべての障害者に対して、その「職業適性能力 を計り、個々を職業能力で輪切りにするもので、最も理不尽なのはその対象が「障害者」だけであるということだ。どんな特性があろうとも企業の「合理的配慮」をどう施せば就労継続が可能なのか?という企業の側にとっての定着支援の指針を編み出すものであるのならあえて、有効かもしれない。しかし、就労選択支援なる新しい日本語は障害者の現時点での能力を示し、諦めるか否かの選択を障害者に求めるものに他ならない。そのような制度をどう 「活用」するというのか!?「分けない、切らない」「対等平等」 を共同連は改めて主張する。
~登壇者~
- 酒井 大介 社会福祉法人加島友愛会 理事長
- 白杉 滋朗 労働者協働組合 ねっこ社会的共働組合
- 山田 浩三 就労移行支援事業所 アス・トライ 代表
進行:原田 文子 NPO法人KP5000代表理事
■【分科会3[社会的協同組合]】「労働者共同組合の設立からどう社会的協同組合をめざしていくのか」
2000年代初頭から10年代初めにかけて、共同連は「社会的事業所」をめざすとしてきた。その方針が全く進まない中、2020年労働者協同組合法が成立したことでより明確な目標として「社会的協同組合」を掲げることとなった。社会的協同組合とは何であり、労働者協同組合とはどう違うのか、労働者協同組合の設立からどう社会的協同組合をめざしていくのか。共同連の方針としての「社会的協同組合」の実現をどう共同連運動の中に位置付けていくのか。
~登壇者~
- 斎藤 縣三 共同連代表
- (調整中)労働者協同組合コトノワ
- ヒラヤマ アキヒト 労働者協同組合わっぱ社会的協同組合
助言者:田中 夏子 社会的協同組合研究者
司会:小出 照幸 熊本県高齢者障害者福祉生活協同組合(ふくし生協)
■【分科会4[共に学ぶ]】「共に生きる社会は、共に学ぶ教育から」
2016年12月、国連で障害者権利条約が採択されました。そして、2022年8月、国連で、障害者権利条約の審査が行われ、9月9日、日本政府に国連から厳しい勧告が出されました。その総合所見の内容
は、日本の教育制度が障害児を分離する差別教育であると断じて、早急の改善を求めるものでした。しかし、その4日後には、文科大臣が国連勧告を否定し、その後も、障害がある子どもの学ぶ権利に対する侵害を放置し続けているのです。その結果、熊本でも全国でも、いまだに小中学校での分離教育は更に進み、本人保護者の願いであるともに学ぶ権利が侵害される事件が増加しています。そして、義務制終了後に、高等学校への進学を希望する子どもに対し、受験拒否や定数内での不合格が続いています。本分科会では、その現実について現地熊本から2本、全国から1本の当事者の報告を受けて、 差別の現実を許さず、未来を生きる子どもたちの「共に学ぶ権利」 について論議を深めましょう。
~登壇者~
- 廣岡 睦美 ともまなネットくまもと
- 橋口 侑果 熊本学園大学修士課程2年
- 島田 有・直子 知的障害者を普通高校へ北河内連絡会
進行:桑本 謙
■【分科会5[水俣病]】「水俣病ってなんなん?~様々な水俣病があるのを知っていますか~」
今から69年前、水俣病は公式に確認されました。にもかかわらず、「水俣病は感染する」というカレンダーが出回ったり、「遺伝する」という塾のオンライン授業があったり、水俣病のことを知ってほしいという患者たちの思いとは正反対の状況が続いています。また、いまも水俣病と認められない人々が多くいます。これまで幾度も裁判や行政不服は繰り返され、患者が勝訴するたびに 「様々な水俣病」 が施策で作り出されてきました。今回水俣のいまを伝える機会をいただきました。 そこで皆さんと3つの問い水俣病事件の「加害」は69年前だけのこと?何がいまも被害者を苦しめるの?それは熊本だけの、水俣病だけの問題なの?をたてて、現在進行形の水俣病事件における加害とは何か、ともに話し合い、連帯する機会とできればと思います。
~登壇者~
- 井上 ゆかり 熊本学園大学水俣学研究センター)
- 佐藤 英樹 水俣病被害者互助会 認定義務付け訴訟原告団長 エコネットみなまた生産者
- 佐藤 スエミ 水俣病被害者互助会 エコネットみなまた生産者
- 田尻 雅美 熊本学園大学水俣学研究センター
進行:永田 千砂(箕面市障害者共働事業所たんぽぽ 大阪箕面市)
■【分科会6[就労ワークショップ]】「ともに働き、 ともに生きる、 ことを話しませんか?」
全国で活動している仲間の事を知りたいな。今までやってきたこと。これからやってみたいことって何かな。みんなの今とこれからを、一緒に考えましょう!!
★ヒントを探る3つのテーマ★
1.障がいのある人もない人も互いに助けたり、助けられたりできる! を感じます。
2.今までやってきたこと、 これからやっていきたいなってことなど・・・日々の工夫をお互いに話します。
3.無理なく、できる限る自然に、誰もが力を持っていることを感じ合って、元気になる場を共につくります。
~ファシリテーター~
- 松本 祐一 みやぎアピール大行動実行委員会
- 下中 絵里加 共同連関西ニューブロック
- 松尾 芳美 くまもと障害者労働センター
■【サブ講演】田中 夏子 さん 社会的協同組合研究者 2日目 12:30〜13:00
共同連の目指す「社会的協同組合」のモデルは、1991年にできた「イタリア社会的協同組合法」。その研究の第一人者として、第3分科会の議論も含めて、日本における社会的協同組合の必要性と可能性をふまえた「社会的協同組合」について語る。
■【オプション企画】「みなまたツアー」 3日目 8:20
行程
8:20 肥薩おれんじ鉄道水俣駅集合
8:30 チッソ水俣工場 (1908年開業) 正門前
(現在の名称JNC。1959年漁民突入。1962年安賃闘争時ののピケットライン。1971年自主交渉の患者たちの1年9か月の座り込み。1988年の座り込み。
「水俣病は差別用語」看板前)
9:00 百間排水口遺構
(水俣病爆心地、百間排水口。1932年~1968年まで有害な排水を無処理で流していたところ。案内板、 お地蔵様)
9:30 水俣湾埋め立て地 (通称エコパーク)
(覆い隠された水銀ヘドロ、有機水銀が眠る埋め立て地の先端の親水護岸。恋路島、魂石、水俣病慰霊碑、山の鐘・海の鐘)
10:20 水俣市立水俣病資料館見学(変更になる場合あり)
11:10 水俣病公式確認の地であり激震地である坪谷
11:40 湯堂、茂道、 水俣病多発地域
12:30 昼食会場はエコネットみなまた。 弁当を準備します(費用は別途)。
終了後解散。 必要な方は新幹線新水俣駅まで送ります。
*14日の宿泊については各自手配してください。
お申し込み方法
以下のフォームからお申し込みください
- お申し込みは個人または団体ごとでのお申しみができます。
- お申し込みいただくと、ご入力いただいたメールアドレスに自動でメールが届きます。もし届かない場合にはご入力いただいたメールアドレスが誤っているか、自動返信メールが迷惑メールに分類されているかもしれませんので、自動返信メールが届かない際にはご確認ください。
- 参加費は事前に振り込みでのお支払いのみとなっております。当日会場での現金の受け取りはできませんのでご了承くだい。
協賛のお願い
共同連の活動は、理念に共感する事業所や個人の支援によって支えられております。今大会の運営のために、みなさまのご協力をお願いします!
共同連第40回記念大会INくまもと 開催にあたっての協賛に関するお願い(PDF)
1口5,000円何口でも可
〈お振込先口座〉
ゆうちょ銀行 口座名義:キョウドウレン
・記号番号 00850-6-198463 (ゆうちょ銀行からの振り込む場合)
・店番〇八九 当座 198463 (ゆうちょ銀行以外から振り込む場合)
ご協力していただける方は、以下の協賛申込書にてお申し込みください。
【お問い合わせ】
[共同連 第40回記念大会INくまもと 現地実行委員会]
〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南1丁目5−40
TEL 096-382-0861 FAX 096-285-7755 E-mail:orange1985@kind.ocn.ne.jp
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