れざみニュースVol.11

れざみニュース Vol.11


空を見上げると
寒い日々の間にも
桜の蕾が今か今かと春の知らせを待っています。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?

1〜3月行く、逃げる、去るを実感の3ヶ月
気がつけば年度末だ〜って
わぁ〜わぁ〜言ってるうちに3月も半ばです(泣)

今日は3月11日、14年前に思いを馳せ
今私たちが繋がっている日々や
共に働く 共に生きるを
お伝えするニュースお届けします〜

今週末には新会員の「ともえ」さんにてマラソントークです。
まだお席もあります。
ぜひご参加くださいね〜♪*QRコードからお申し込みください!!

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れざみニュース感想・ご意見フォーム

切らない 分けない 共に働く 共同連
2025.3.12 配信

今号の目次
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
1 お知らせ
2 運営会議報告☆
3 シリーズ「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」
 ~団体・事業所紹介
4 リレーエッセイ もやっとコラム
5 今後の活動予定
6 編集後記
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
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1 お知らせ
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■3月15日(土) 共同連マラソントークin七尾
「今の七尾を見てみよう〜被災地七尾を歩き、共に働く・共に生きるを語ろう〜(仮)」

昨年10月19日に開催した共同連マラソントークin大阪「能登半島地震から学ぶNo.2」にご登壇いただき、共同連に入会いただいた一般社団法人ともえさんが活動されている石川県七尾市でマラソン
トークを開催いたします。

共に働く 共に生きる 日々の活動に加えてバケツで川から水を運び続けみんなで手作りの卒業式を行ったり、もしもの時の応援は街の繋がった一人一人のチカラだった行政に国に声を届けたけど動くと
実感することができない毎日。
1年たった今、やっと仮設に住みあたりまえに過ごしていたころに向けての動きは豪雨でまたもや奪われた七尾市の一般社団法人ともえさんの被災してからの実践や同じ石川県の地域支援センター
ポレポレさんの活動についてお話いただきます。

日時:3月15日(土) 13:00〜17:15
会場:一社ともえグループSupport for job えもる
   (石川県七尾市生駒町32番地1)

【プログラム】(シンポジウムまではYouTube配信も行います)
13:30~ 挨拶 斎藤縣三(共同連代表)
13:40~ 共同連について 荻野直人(共同連 事務局長)
14:10~ 活動報告とシンポジウム
「能登半島地震から 1 年 今の七尾から学ぶ 防災と暮らし」
「七尾・金沢 「共に働く」「共に生きる」」

★登壇者
花田 仁美 さん(一般社団法人ともえ)
沼澤 千加(特定非営利活動法人 地域支援センターポレポレ)
コーディネーター:飯嶋 茂 さん(麦の会コッペ(宮城))

16:10~ 休 憩
16:15~ フィールドワーク
     「やってみよう!バケツリレー・えもる周辺を歩いて
      みよう」
17:15  終了予定
17:30~ 懇親会

詳細またはお申し込みは共同連HPからお願いいたします↓

3月15日 共同連マラソントークin七尾
「能登半島地震から1年 今の七尾から学ぶ防災と暮らし」開催案内

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2 報告☆
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☆運営会議を2月22日に行いました️ 以下運営会議で共有、議論した内容です

☆グループホーム「わおん」「にゃおん」を全国展開する
 「アニスピ」についての報道
前回の運営会議以降、共同通信より障害者グループホームでの不正
がまた大きく報じられました。
 ●障害者ホーム「シェアNo.1」の会社で起きていたこと(3月1日)
https://www.47news.jp/12240097.html

 ●訴訟が10件以上起きていた「ペット共生型」障害者ホームフランチャイズ(3月2日)
https://www.47news.jp/12243558.html
 (上記の記事は以下の報道を再構成した内容です)

 ●障害者ホーム「最大手」記録捏造 「アニスピ」会議録も偽装(2月15日)
https://www.47news.jp/12179083.html

 ●大阪の障害者ホーム立ち入り検査 食費を過大徴収か、南京虫も発生(2月16日)
https://www.47news.jp/12181574.html

 ●残業代の是正勧告に従わず 障害者ホーム大手「アニスピ」(2月17日)
https://www.47news.jp/12186075.html

 ●訴訟相次ぎ、9件で和解金支払い 障害者ホーム大手アニスピ(2月18日)
https://www.47news.jp/12191901.html

 ●法令違反疑いの事業で企業募集 障害福祉利用者を有料紹介(2月24日)
https://www.47news.jp/12217667.html

アニスピHDはなんとこれまでに累計で1970拠点のグループホームを開設したとPRしています。
→【全国累計1,970拠点】ペット共生型障がい者グループホーム 「わおん」「にゃおん」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000284.000022736.html

株式会社恵による虐待不正問題が大きくクロースアップされましたが、今回のアニスピ問題も営利追求に福祉を利用する企業が起こしたという点で共通しています。

特定の悪質な企業が起こした問題というように矮小化せずに、制度や仕組みの構造問題としてとらえる必要があるのではないでしょうか。

☆障害者雇用率ビジネスの実態報告
九州地方で広く障害者雇用率ビジネスを展開している株式会社JSHが熊本で運営している「コルディアーレ農園」の見学会を開催したということで、共同連の熊本の仲間が見学に行って実情を見て
きました。
屋内型の水耕栽培施設で運営しているとのことですが、家庭用水耕栽培キットのようなものが会社ごとに割り当てられているだけで、とても一日の仕事になるとは思えない施設。
テープで区切られたエリアにテーブルと椅子が設置されており、一日中そこで過ごすとのことです。
休憩室はなく、休憩時の外出なども許可制であるということで、労働環境としても極めて問題のある状況であったとのことです。この広がりをどのように止めるのか真剣に考えなければなりません。

☆ 10月から開始する就労選択支援に関して
1月30日の社会保障審議会障害者部会で10月から開始する「就労選択支援」についての制度設計が公表されました。
https://www.mhlw.go.jp/content/12201000/001389440.pdf

「就労選択支援」は「就労を希望する障害者又は就労の継続を希望する障害者であって、就労移行支援若しくは就労継続支援を受けること又は通常の事業所に雇用されることについて、当該者による適切な選択のための支援を必要とするもの」と説明されていますが、この制度が障害者への能力による選別につながらないかと共同連では懸念しています。次号の機関紙「れざみ」では就労選択支援についての特集を組んでいますので、ぜひご注目ください。

☆「わっぱの会」「ねっこの輪」が4月に労働者協同組合を設立
「わっぱの会」(名古屋)、「ねっこの輪」(大津)が4月から
労働者協働組合を設立します。
名称はわっぱの会は「労働者協同組合わっぱ社会的協同組合」、ねっこの輪は「労働者協同組合ねっこ社会的共働組合」となります。

☆共同連会費について
前回から引き続き、来年度以降の年会費を全体的に減額する方向で検討を進めています。次回の運営会議にて結論を出す予定になっております。

*次回会議の予定は、今後の活動予定をご覧ください。

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3 「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~事業所紹介
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ここでは共同連のゆかいななかまたちが 事業所の紹介します。

第11回目はパーソナルサポートひらかたさんです♪

障害者労働センターは、1981(昭和56)年に枚方市で2番目の無認可作業所として活動を始めました。当時の枚方の無認可作業所運営補助金では、障害当事者5人で年間200万円だったと思います。
労働センターができた当時、自分自身は高校生で、文化住宅で一人暮らししている障害当事者は運営する作業所の配達に一緒に行ったり、泊まり介護に「晩メシと一杯」に釣られて泊まったりして、
「青い芝」や「グループゴリラ」の話を夜な夜な聞かされていたように思います。

当時の労働センターは、文化住宅の店舗で運営しており、粉石けんを「AZ作業所」から仕入れて販売したり、文房具の販売等もしていました。粉石けんは、バザーでの販売や環境問題や消費者運動を
している市民団体や、市の労働組合や教組等にも共同購入を働きかけていました。

また、枚方市にも障害者の賃金保障と環境問題をセットに粉石けん等の納入要求を行い、労働組合からの協力もあり市の公共施設に石けん等を納品をしていました。この納入は、年間一定程度の
予算が計上されていて、作業所の賃金保障の大きな基盤となっていました。

作業所も中核となる「労働センター」とリサイクル品を取り扱う「池之宮リサイクルセンター」、リサイクル品等を販売する「障害者自立センター」と3ヶ所で運営されていました。
枚方市の作業所制度も色んな制度要求を受けて「5人枠」から「3人枠」と運営基準が変更されており、それに応じた体制となっていました。

自分は「リサイクルセンター」の所属となって、労働センターに初めて入った知的当事者と一日中、トラックにのって荷物の回収と配達に追われていたように思います。
当時は、バブル景気の影響もあり、骨董的な高価な(?)リサイクル品もあり、「えっ?」て思うくらい品物の出入りが多かったです。

また、石けんも労働センターが書籍に取り上げられた事から、全国から注文が入るようになり、多い時で日に10点くらい宅配便を出していました。当時はまだネットが普及していなかった事も
背景にあったと思います。

労働センターのもう一つの活動の柱である行政要求活動は、親の会や枚同研と取り組んでいた「高校受験運動」や介護派遣の拡充要求に取り組んでおり、全国初の「知的障害者ガイドヘルパー」の
制度化(1988(昭和63)年)や、ホームヘルプ対象の等級制限の撤廃、早朝夜間帯の派遣等に取り組んでいました。

メッチャ忙しかったですけど「好事魔多し」で、活動中の事故や運営上の課題が続く中で「立ち止まって一端見直そう」議論が始まります。議論の中で「一般就労したい」という当事者からの声がでたり、健全者職員も辞める者も出たりで作業所規模をもう一回見直すこととなり、「労働センター」以外の作業所は閉鎖する事となりました。

その数年、全国的には、東京を中心に「自立生活センター」の立ち上げや事業委託、介護保険の施行を背景とした介護事業への参入等、めまぐるしく制度が変わって行く時期でもありました。
労働センターも無認可作業所から、NPO法人「パーソナルサポートひらかた」を立ち上げ、現在の事業体系となっていきます。

現在は「基幹相談支援」を始め、生活介護事業所「障害者労働センター」、ヘルパー派遣事業という三事業になり、労働センターに全部が詰まってた開始当時から「当事者要求」「働く場」「介護保障」という事業の体制になったと感じています。

法律枠内での指定事業の運営って、ほんまに窮屈だと日々感じていますが、基本は労働センターから連綿と続いてる「共に生きる」と「あかんかったら変える」という事だと思います。

長尾祥司(パーソナルサポート ひらかた代表)
https://pa-so.info/

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4 リレーエッセイ もやっとコラム
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「ワークダイバーシティのもやもや雑感〜壁を超え、
 もうひと踏ん張り〜」 わっぱの会 就労部門 酒井英夫

2022年9月日本財団は3地域(千葉県、福岡県、岐阜市、豊田市は2023年4月)のモデル事業を開始。名古屋市ではWORK!DIVERSITYIN名古屋を2024年4月よりモデル助成事業を始めました。

この事業の目的は多様な就労困難を抱える人々が多様な働き方で一般就労ができるようにサポートすることです。今回の事業では、対象になる人は手帳のない、受給者証もない、名古屋市民で働きづらさを持った就労困難な人たちです。

本来であれば福祉サービス(就労移行、就労継続A型・B型事業所)をえない人たちですが、この事業では事業主に施設利用の協力金を支払うことで施設利用が可能になりました。

内容はそれぞれの事業所で3か月余り体験、トレーニングを行い、就職を目指すものです。しかし、20年~30年以上のひきこもり状態にあった人が短期間で一般就労するのは難しいです。就労経験のない人、困難性の高い人などの場合、多くの時間が必要となり、個別の対応が求められます。

昨年の6月から実質的な活動を始めましたが、予定の事業計画は何とかクリアしていますと、いい報告をしたいところですが、心の中はもやもや状態です。

2001年 55歳の時わっぱの会に入り、なごや職業開拓校(障害者職業訓練施設)で働きました。その後、なごや障害者就業生活支援センターに異動。障害者雇用の仕事に本格的に携わり、以来25年
近く手帳のある人を当たり前に、雇用率制度や他の制度に合わせた就労支援を続けてきました。雇用率制度などに合わせた支援の仕方、考え方が自分には染み込んでいます。

今回のこの事業対象の人たちは、普通の人ですからこの制度から排除されます。

しかし、手帳のない普通の人、なのですが僕の前に座る人は人知れず分かりにくい困難を抱えた人普通の人たちです。僕の戸惑いはそこにあります。

今までの考え方を壊して直ぐにリニューアルする必要がありました。

就業活動で一番の味方であるはずのハローワークに協力理解を得たいところですが、非協力的。当たり前に利用してきた窓口がスムースに利用ができない。ワークダイバーはまだ市民権がない、差別の対象なのか、とさえ思わせられる。これから闘わないと手にできないものが見えてきました。

障害者と就労困難者と普通の人が分けられそこには壁があると
改めて実感しています。

もやもやを蹴散らせて、もうひと踏ん張りしなさいと!

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5 今後の活動
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●3月15日(土)石川・七尾 交流企画
●3月16日(日)10時 運営会議(七尾&Zoom)
●3月22日(土)10時 第40回記念大会拡大実行委員会
●4月19日(土)10時 運営会議
●5月24日(土) 第40回記念大会拡大実行委員会 ※時間調整中
●  〃    運営会議 ※時間調整中
●6月21日(土)10時 運営会議
●7月19日(土)  共同連第40回記念大会プレイベント(熊本)
●7月20日(日) 第40回記念大会拡大実行委員会 ※時間調整中
●  〃    運営会議 ※時間調整中
●8月16日(土)10時 運営会議
●9月13日(土)〜15日(月) 共同連第40回記念大会inくまもと●

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6 編集後記
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気温が上がったり下がったり、体調管理もなかなか大変な春先。
皆様お元気でしょうか?
私は絶賛風邪引き中です。。。
うちの団体でもこの一週間、やたらと「風邪でお休み」の連絡が
飛び交っています。
まだもうすこし寒の戻りもあるようです。
皆様も体調にはお気をつけくださいませ~。
(共生シンフォニー 永田)

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・編集 共同連 れざみニュース編集部
・発行元NPO法人 共同連
共同連公式ウェブサイト https://kyodoren.org/


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