れざみニュースVol.8

れざみニュース Vol.8
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寒くなってきました、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

これから年末に向けてさらに忙しくなる方も多いと思います、

お酒を飲む機会が増えている方もいると思います。

そんな時、少し息抜きすることも必要ですよね。

そんな時間のおともに、れざみニュースを読んでいただけますと幸いです。

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切らない 分けない 共に働く 共同連
2024..11.28 配信

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今号の目次
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1 お知らせ
2 運営会議報告☆
3 シリーズ「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~団体・事業所紹介
4 リレーエッセイ もやっとコラム
5 今後の活動予定
6 編集後記
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1 お知らせ
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■第40回共同連大会INくまもと
日程:9月13日(土)・14日(日)
会場:熊本学園大学

■1月25日(土) 共同連大会INくまもと 大会実行委員会結成集会!
全国大会に向けたキックオフイベントである実行委員会結成集会を熊本学園大学にて開催します。

■3月15日(土)・16日(日) 能登・七尾市で活動する「ともえ」現地交流会
10月18日に開催した「能登半島から学ぶNo.2」にご登壇いただいた能登・七尾市で活動する 一般社団法人ともえ さんとの交流会を七尾市にて開催します。

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2 報告☆
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運営会議を11月16日に行いました️

【障害者福祉の動向】

☆A型事業所で働く障害者4279人が解雇

厚労省の実態調査で、今年3月から7月の間に就労継続A型事業所で働く障害者4279人が解雇されたことが明らかになりました。8月月に共同通信が行なった調査では同期間に約5000人が解雇または自主退職したという結果も出ています。4月の報酬改定が原因であることは明らか。これだけの大量解雇が生じているにもかかわらず、大きな問題として取り上げられていないのはなぜでしょうか。4279人のうち2073人はB型事業所に移ったとのことです。今後のA型事業所制度のあり方、ひいては障害者の就労について注視していく必要があります。

参照資料
共同通信配信「就労事業所閉鎖 障害者解雇4279人」 2024年11月15日

厚労省 社会保障審議会障害者部会(第143階)資料「就労継続支援A型の状況について」

☆株式会社恵の運営するグループホーム問題

全国で100ヶ所以上のグループホームを運営し、食材費ピンハネ、報酬不正請求や虐待などの問題をひきおこした株式会社恵が、株式会社ビオネスト(神戸市)に事業一括譲渡すると発表されました。名古屋では12月1日に指定取り消しとなるグループホームが3ヶ所あり、事業譲渡に向けた動きが進んでいます。多くの障害者はそのまま同じグループホームでの生活が継続されることとなりますが、職員はそのままということもあり、引き継ぐ会社も全国展開をしている営利企業です。障害福祉事業で収益をあげるというモデルには変わりがなく、今後も同じ問題が起きてしまうことを危惧しています。

*2024年11月8日 厚労省プレスリリース
株式会社恵の運営する障害者グループホーム等の一括承継について

【れざみ】
いつも発行が遅れてしまい申し訳ありません。ただいま179号を編集中です。お手元に届くまで今しばらくお待ちください。

【共同連事務局体制について】
安定的運営をはかるため、事務局体制の見直しを行なっています。専従の事務局が不在であるため、会費管理、大会参加費集約、会員名簿管理といった事務局業務について、会員団体へ担っていただくことを検討しています。 

*次回会議の予定は、今後の活動予定をご覧ください。

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3 「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~事業所紹介
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ここでは共同連のゆかいななかまたちが 事業所の紹介します。

第8回目はえ〜ぜっとの会です♪

えーぜっとは、1980年9月に粉石けんの製造工場「エーゼット作業所」として豊中市に開設されました。出発点は、1976年、大阪青い芝の会など障害者解放運動を担ってきた人たちを中心に、障害者の働く場を作ろうという構想が生まれ、「AZ福祉工場準備委員会」が結成されたことにさかのぼります。開設当時の会長は、その後、日本で初めて24時間介護が必要な女性車いす議員となった入部香代子さんです。

「えーぜっと」とはその名の通り「AからZまで」、障害のある人もない人も、あらゆる人が差別なく共に働き、地域で生きられる社会を!というのが定説となっていますが、「AからZまで」の後に何がくるかは諸説あるようです…

1985年に製パン事業として「ベーカリーえーぜっと」が誕生し、これが今に続くメインの事業となっています。以来、事業所の移転などありましたが、設立当初と同じ豊中市の庄内地域で事業を続けています。ベーカリーの事業をはじめて、来年で40年を迎えますが、この間山あり谷ありで、なかなかうまくいかない時期もありました。

地域とのつながりを拡げていくために開店した喫茶の店「えーぜっとA」の閉店や、技術向上を目指してパン職人の方のご指導を受けるもなかなかうまくいかず厳しいお言葉をいただいたことも。

最近ではコロナ禍での減収もありました。もちろん経営面だけでなく、差別事案や色々な事件も起こりました。また、2003年に社会福祉法人を取得した際には、福祉の枠にはまる

ことで「共に働く」を標榜していた設立当初からの理念はどうなっていくのか、といった多くの議論が起こりました。

その後、総合支援法に移行する際にも多くの葛藤がありましたが、決して制度や社会のせいということではなく、それを跳ね返す力がなかった自分たちの力不足を感じさせられました。

しかし、「石の上にも30年」といったもので、製パン事業も試行錯誤を重ね、今では多くの方々に喜んでもらえるパン作りができるようになりました。またこれまで事業所運営で困難にあったときも、叱咤激励とともに支えて頂いたのは地域や応援してくださるたくさんの人たちでした。多くの人たちと共にここまでくることができました。

そして、コロナによる制限が解除された昨年から、さらにネットワークも拡がり、新しい事業への参画も進んでいます。福祉制度に乗っかり様々な葛藤の中にあっても、障害の有無を境界線にすることなくスタッフみんな「当たり前」の人間関係づくりを目指しています。現場では毎日、何かしらの「事件」が起こり、笑い合ったり言い合いしたりが絶えずで、決してみんなの仲もよろしくないのですが、喧嘩しながらもそれぞれパンを作ったり、ラベル作ったり、配達行ったり、伝票を書いたりして日々の業務をこなしています。

そして、競争や管理ばかりが優先される社会の中で、頑固にいい意味での「ゆるさ」にこだわっています。およそ50年前、共に働く場を作ろうと立ち上がってから、入部さんはじめ思いを寄せるたくさんの方々が悪戦苦闘し、今につながっています。まだまだ課題は山積していますが、これまでの軌跡を肝に銘じ、あるべき「共に働き、共に生きる」を実現すべく、地域を巻き込んだ新たな展開に向けて歩みを進めています。

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4 リレーエッセイ もやっとコラム
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エッセイ1 「モヤモヤ」平山晶士(わっぱの会)

こんにちはヒラヤマです。私は3年前から共同連に加わっています。もともと、わっぱの会とともに闘ってきた「愛知県重度障害者の生活をよくする会(「AJU自立の家」の母体、以下よくする会)」に1997年に入り、長年に渡り障害者運動に携わってきました。

6年前にAJU自立の家を辞めたのを機に、山田昭義さん(よくする会創設メンバーで現AJU自立の家顧問)たちがやってきたことを私なりに振り返りました。そうすると彼らがやってきた運動から「創造していく」「人と繋がっていく」というキーワードを読み取ることができたのである。また、多くの脳性マヒ者を「一人前」にしてきたと思う。

名古屋で初めて自立生活をしたのも脳性マヒ者であり、地下鉄にエレベーターを付ける原動力になったのも脳性マヒ者たちであり、介助制度の確立に尽力したのも脳性マヒ者たちだった。そして、わだち作業所(現、わだちコンピュータハウス)という働く場を作って、多くの脳性マヒ者たちが働き、自治体や名の通った企業と仕事をしてきたのである。

これが「運動」だと感じた私は、今のDPI、自立生活センターやよくする会がやっている権利主張だけの運動に対して違和感がある。今、彼らたちは「脱施設化」と「インクルーシヴ教育」を掲げて運動している。けれど、今は重心・発達障害のある人たち・医療的ケアを必要している人たちが増えている。

そういう人たちのことを知り、如何に「脱施設化」と「インクルーシヴ教育」を実現するかである。が、今彼らがやっている運動からは読み取ることはできない。これに対してモヤモヤとしているこの頃である。

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5 今後の活動
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●12月21日(土)10時 運営会議(Zoom)
●1月25日(土) 第40回共同連大会INくまもと 大会実行委員会結成集会@熊本学園大学
●1月26日(日) 運営会議(熊本学園大学&Zoom)●2月22日(土) 10時 運営会議(Zoom)●3月15日(土) 七尾市 ともえ さん 現地交流企画●3月16日(日) 10時 運営会議

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6編集後記
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あっという間の年末。運営会議からの1週間後発行をめざしている心意気通りに進められなくてそれだけ多くのことを今になっている世代でこのニュースは作られています。先日訪れた、「タチソ(高槻地下倉庫跡)」不勉強で知らなかった。あちらこちらに終戦までに完成しなかった倉庫などは今の時代にまだ残っている。知らないでは済まされないことが此処で行われていた。強制連行された人々の汗と涙と血と怒りがトンネルの中を渦巻きザイルの音と共に砂が落ちてくる感覚に陥った。小さな灯りでほぼ暗闇の中天井を削り、砂にまみれ、口の中まで砂利で過酷な労働を課してきたこの国の歴史はしっかりと向き合って2度とこんなことが起きないように「共に生きる」ことを「共に働く」と共に進めていこうと思う。皆さん、風邪など召されませんように〜!れざみニュースでも話題!?の読書会を開催します。

障害者たちが生きる時代を問う アソシエーション・コモン社会への展望 堀利和/編著
詳しいことは来月にでも掲載します。

2025年〜読書会ぜひご参加を〜

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次回の担当は荻野(わっぱの会)です!!
おたのしみに~

・編集 共同連 れざみニュース編集部
・発行元NPO法人 共同連

共同連公式ウェブサイト https://kyodoren.org/

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