れざみニュース Vol.7
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時節柄、体調を崩しませんよう、くれぐれもご自愛ください。
れざみニュースも、はや第7号。
これからも各場で周知や掲示をよろしくお願い致します!
れざみニュースの最新号、バックナンバーは共同連HP(https://kyodoren.org/)からご覧いただけます。
それでは、今月のメールマガジンスタートです!★れみざニュースへの感想・ご意見がありましたら下記のフォームまでどしどしお寄せください♪
切らない 分けない 共に働く 共同連
2024.10.27 配信
今号の目次
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1 お知らせ
2 運営会議報告☆
3 シリーズ「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~団体・事業所紹介
4 リレーエッセイ もやっとコラム
5 今後の活動予定
6 編集後記
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1 お知らせ
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■第40回共同連大会INくまもと 日程と会場が決定!来年の共同連大会は40回目の記念大会です。すでにお知らせの通り熊本で開催いたします。現地の素早い動きによって会場と日程が決定しまし」た。
日程:9月13日(土)・14日(日)会場:熊本学園大学
みなさま、ぜひご予定ください♪
■1月25日(土) 共同連大会INくまもと 大会実行委員会結成集会
全国大会に向けたキックオフイベントである実行委員会結成集会を熊本学園大学にて開催します。
詳細は追ってご連絡いたします。
■3月15日(土)・16日(日) 能登・七尾市で活動する「ともえ」現地交流会10月18日に開催した「能登半島から学ぶNo.2」にご登壇いただいた能登・七尾市で活動する 一般社団法人ともえ さんとの交流会を七尾市にて開催します。まだ復興が遅々として進まない中、見学交流の受け入れを歓迎いただけました。
こちらも、詳しくはまたお知らせいたします。
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2 報告☆
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運営会議を10️月19日に行いました️
☆共同連大会IN大阪参加者数の報告:現地及びオンライン参加者が181名、当日参加が5名ほどで合計186名ほどでした。
・運営上の課題として、会場音声トラブルやオンライン申し込みへの対応について挙げられました。来年の大会ではZoomではなくYouTube配信でよりミスのない配信を試みたいです。
☆共同連マラソントークIN大阪「能登半島地震から学ぶNo.2」
現地参加40名 オンライン参加13名の合計53名の参加がありました。会場でのカンパが3,266円、参加費の一部2500円、オンライン参加者からのカンパ1,500円、合計8,566円をゆめ風基金に寄付いたします。
能登半島地震の被災地で活動するふたつの団体より現地報告をいただきました。
(以下の文章は事務局・荻野によるものです)
【特定非営利活動法人スペースBe(新潟市西区)山崎洋一さん 大久保智子さんのお話を聴いて】
スペースBeの事業所がある新潟市西区寺尾地区は小高い高地である新潟砂丘とゼロメートル地帯の境界付近という地形のため、、液状化被害が集中しているとのこと。スペースBeでは建物の歪み、床の傾斜、床や壁にヒビ、液状化による砂や水の噴出といった大きな被害が生じました。修繕による現地再建を検討し、約330万円の費用をかけて耐震診断を実施した結果、現地再開のために必要な修繕工事が総額で約4,700万円という見積もりになり、やむなく仮物件で事業を継続されています。仮物件は旧建物よりも約1/4の広さになり、あらゆる弊害がでており、安全移転できる場所を現在も探しているとのことです。
耐震診断から完全移転までの概算経費は約1,700万円にのぼるということで、今後の事業運営に大きなインパクトを与えてしまいます。
スペースBeは共同連の会員であり、2013年に第30回共同連新潟大会(共同連大会で唯一の日本側での大会!)の現地事務局を担っていただいた「共に生き共に働く」を目指す仲間です。
ぜひ全国のみなさまからの応援をお願いします。
マラソントーク会場には試供品として「緊急用トイレセット」をご持参いただきました。今回の能登地震ではこれまで以上に避難所でのトイレ問題がクローズアップされました。
避難所のみならず、自宅や事業所でも災害時にあると安心の緊急用トイレをぜひスペースBeにご注文ください。
スペースBe 連絡先 Tel:025-268-7000 mail:terao@space-be.org
【一般社団法人ともえ(石川県七尾市) 花田仁美さん 松下順子さん のお話を聴いて】
ともえ さんは2016年に代表の花田さんがグループホーム事業を立ち上げたことから始まります。2019年からは障害のある人の働く場、2022年から不登校やひきこもりの支援として居ばしょ食堂、さらに2023年には居住支援事業を行なっている団体です。
大きな被害がでた七尾市でのあらゆる困った問題をお話いただきました。
一つ目は「水」。事業所に生活用水が自治体から届いたのはなんと被災後20日後。トイレは使用後にバケツで水を流してトイレットペーパーはごみ箱に入れる必要があるのですが、知的障害のある人は使い方が分からず苦労したとのこと。飲料水の配給は障害福祉事業所といっても一人一箱という扱い(画一的な平等)であったといいます。
二つ目は「生活」。障害のある人は自らが支援物資を調達することが難しいので、スタッフが駆け回って調達したといいます。なかなか必要な物が手に入らないため、花田さん自らが大手下着メーカーや、日本相撲協会(大きいサイズの衣類を求めて!)に電話して要望するなど、とにかく動き回ったとのことです。
三つ目は「子供の居場所」。制度を使わずに実施している「居ばしょ食堂」に通う、保護者のために1月10日から居場所を開放(すごい!)。学校に通っていない子どものために「居ばしょ食堂卒業式」を行ったというエピソードを聴き、子どもにとっては「自分たちを応援してくれる大人がいるんだ」という貴重な体験になっただろうと感じた次第です。
四つ目は「障害者の住まい」。自宅アパートが全壊した障害のある人が仮設住宅に申し込んでも3回も4回も外れ、福祉避難所は機能せず、一般避難所は他の人からの理解が得られずに大変苦労したとのこと。避難所で生活する障害のある人の支援にも大変苦労されたといいます。
花田さんと松下さんのお話しを聴くに、被災時の避難所や物資配布の対応などが、災害時の要配慮者問題がクローズアップされた1995年の阪神大震災から何もかわっていないということがリアルにわかりました。
ともえ さんは11月に福祉避難所併設型のシェアハウスをオープンされるとのことです。
花田さんは一般社団法人ともえを立ち上げる前は高齢者の介護の仕事をされている中で、何か違和感を感じて障害者のグループホームを立ち上げられ、松下さんは花田さんの感覚に惹かれて合流し、働く事業所を立ち上げられたとのこと。現地の水産業者と連携するどして仕事に取り組んでいらっしゃいます。制度に捉われず、居ばしょ食堂や居住支援など必要だと思うことに取り組んでいる姿はなにより共同連の考えとも共通するものを感じました。
3月には七尾市にうかがって現地交流会をすることまで決まり、今後ぜひとも共同連と連帯していければと思います。
☆ともに基金1団体から借入申し込みがありました。
会員のみなさまも、事業継続、事業拡大のためにぜひご活用ください。
要項や申し込みは以下のページに掲載しています。
https://kyodoren.org/?page_id=1593閲覧にはパスワード「kdr1981」を入力してください
*次回会議の予定は、今後の活動予定をご覧ください。
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3 「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~事業所紹介
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ここでは共同連のゆかいななかまたちが 事業所の紹介します。
第7回目はエコネットみなまたです♪
エコネットみなまたの出発は、水俣病公式確認30年の1986年に結成された廃食油リサイクル「水俣せっけん工場」で、水俣病患者、チッソ労働者、市民の共同の力で実現しました。
その後、法人化して「企業組合エコネットみなまた」となり、柑橘などの販売や加工品の製造の仕事もするようになり、困難を抱えている人たちと共に働き共に生きる社会的事業所を目指すこととなりました。
その実現への一つの方法として、2020年4月には、就労継続支援B型事業所「はたらーく(傍楽生)」を開設しました。
しかし、仕事に必要な農地取得等、企業組合のままでは、なかなか上手くいかず・・・
2023年10月1日に、同じ理念を持ち活動している社会福祉法人くまもと障害者労働センター(通称おれんじ村)と事業統合しました。
現在は、総勢26名で仕事をしています。
廃食油石けん・化粧石けん・ジュース・ジャムなどの製造やそれに伴う軽作業、農作業、
みかんの販売、水俣病ゆかりの地案内など、仕事は多岐にわたっています。
エコネットが取り扱っているものは、環境に負荷をかけない石けんや
農薬・化学肥料不使用にこだわった生産物、食品添加物を使用しない商品で、
これらは水俣病の教訓を生かすという意味合いを持っています。
教訓を生かした私たちの商品は、年4回発行している商品カタログ「味な便り」やホームページから、ご確認、ご購入いただけます。
ホームページURL https://www.econetminamata-shop.com
また、機関紙「かづら」では、その時々の社会問題への意思表示もおこなっています。
私達のおもいを、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
来年9月には共同連全国大会が熊本市で開催、オプションで水俣ツアーも予定しています。なんさま、きなっせ、みなまたへ‼
永野隆文 : 1954年熊本県阿蘇市生まれ 元郵便局員。現エコネットみなまた管理者、民生委員、原発避難計画を考える水俣の会(会長)など複数の市民運動体に所属。
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4 リレーエッセイ もやっとコラム
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「こんな事を想っています」 宮澤秀一
「自分はデイケアには行きたくないんです」という意見をよく聞きます。
無理もないな、と思います。きっと様々な日本のサービス施設は段々とマンネリ化して来ていて、内容を大胆に練り直す時期に来ているのでしょう。
ですが、社会の常識が判らなかったり、社会に慣れていない方が「社会の入口にそっと立たせてもらう」という場所はどうしても必要です。
これからの精神障害者は働いて納税するのが大事な事だと思っています。
「勤労」「納税」は国民の義務でもあります。私達が働けない、というのは古い見方だと思います。それは要するに「導き方」だと思います。
例えば本人のプライドを傷付けない様に最低賃金を出して「月1日、1時間」の仕事から慣れる様に提供したら良いのではないか?と思います。
最近、ピアカンをしていると「私もピアカンをしたいのですが、どうしたら出来ますか?」という相談がとても多いのですが、受け皿がないのが問題の1つだと思います。
国連の良い意味での圧力もあり、これからは入院中心主義の精神科病院は潰れて行くよ、という噂もありますが、調子を崩しても入院にならない様に居心地の良い、専門職の揃った部屋に泊まって調子を整えて、良くなったら又地域に帰って行く、という「ベンチャー」という建物が、23年前にカナダのバンクーバーに研修に行った時にありました。病院から退院したいけれど受け皿がないという方もここに泊まって地域に出て行っていました。ピアカンもしていました。
部屋の鍵はいつも開いている、という話でした。
この様な働きも含めた地域の基幹的な施設を日本各地に作って、自助グループの事務所にしてピアカンもして(イタリアのある地方では24時間のピアカンをしていると聞きました)
自助グループに助成金も拠出して、専門職の相談もして、もちろん皆の居場所にして、一般就労までの最賃の出る仕事を斡旋して、当事者が困った事(洗濯機の使い方が判らない、コンセントの位置が判らない、電球の替え方が判らない、という問題が特に地域に出たばかりの方にはあると聞きました)に当事者が即時に出張対応して、床屋、古着の提供、おやつ(飲み物と軽いお菓子)、様々な魅力的なプログラム(面白いと誰でもが思う物です)等は無料で提供して、食事をごく低価格で提供する様な、そんな施設を夢見ています。
僕は、父を数年介護して4年前に看取って、今は認知症の母を介護していて、僕は深い穴に入っています。
母は「秀一がいれば大丈夫」とデイサービス・ヘルパー等のサービスは一切受けず、僕の部屋にいます。
ずっと一緒にいれば只でさえ息が詰まるのに、元々僕と母は仲が悪かった感じなのです。僕が距離を取れば良い、という提案は僕の主治医からも、母の主治医からも出ていて、ですが、それもあまり上手く行きません。
隣の部屋に僕がずっといると「私が出て行けば良いの?」と母は泣きそうになります。現状は「僕は母にきつい言葉を言って母を悲しませる」「母からの様々なプレッシャーで僕は朝から1日中潰れて何も出来ない(やるべき事は山ほどあります)」という両者が良い所が全くない感じで、当然「楽しい入所施設に入って貰って、母に楽しい人生を過ごして貰おう」と思いますが、母は「絶対に私を施設に入れないでね」と懇願するのです。母はヘルパーをしていた時期があり、悪い意味で「施設はあの様な所だ」と学んだ様なのです。
そして今、私には「眼が寄り目に感じて疲れる」「足がムズムズする」「手・顔・舌が震える」等の辛い身体症状が、心のテンションが落ちるだけではなくて、恒常的に出ています。
何故、こんなとてもこじれた事になっているのか?というと一言「ストレス」です。
私は思うのです。「何故、僕と母の様々な話をじっくり聴いてくれて、皆で支えてくれる『地域の支援』がないのかなぁ?」と。
では「地域」で一体何が出来るのか?は僕は頭が悪くて判りませんが、今の日本には精神障害者にも老人福祉にも「地域の支援」という制度が全くないと思います。 それがこれから整備されたら、こんなに悩む人々がいなくなるのではないかなぁ、と思います。
【エッセイ担当プロフィール】
宮澤秀一(みやざわひでかず):東京在住の58才です。トライ・ザ・ブルースカイ代表として、雑談の例会、はたらっくす(就労ミーティング)を「わくわく資源カフェ」で月1回開いています。趣味はダーツ、絵手紙、下手なフォークギター、ストレス解消の飲みです。最近、落語を習い始めました。
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5 今後の活動
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●11月16日(土)10時 運営会議(Zoom)
●12月21日(土)10時 運営会議(Zoom)
●1月25日(土) 第40回共同連大会INくまもと 大会実行委員会結成集会@熊本学園大学
●1月26日(日) 運営会議(熊本学園大学&Zoom)
●3月15日(土) 七尾市 ともえ さん 現地交流企画
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6 編集後記
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昨日、おれんじ村の秋祭りを開催しました。子どもからご年配の方まで、障害があるなしに関わらず、沢山の人が会場ですごしている姿を見て、すごく「嬉しい!」って思いました。
「共に生き、共に働く」って何だろう?と悩むことが多々ありますが、日々の中で、みんなの「嬉しい!」をすり合わせていけたら近づけるのかななんて思えた1日を大切にしたいと思います。
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・編集 共同連 れざみニュース編集部
・発行元NPO法人 共同連 共同連公式ウェブサイト https://kyodoren.org/
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