れざみニュース Vol.5
第39回共同連大会IN大阪まで、あと1カ月をきりました!!
私たちも参加するべく、着々と準備をしています!!
「切らへん、分けへん、共に働くってええやん!?」を一緒に考えませんか?
共同連大会の他にも、事業所紹介やもやっとコラムなどなど、お知らせが沢山。
どうぞご覧ください!!
れざみニュースへのご意見やご感想もお待ちしております。
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切らない 分けない 共に働く 共同連
2024.08.26 配信
今号の目次
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1 お知らせ
2 運営会議報告☆
3 シリーズ「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~団体・事業所紹介
4 リレーエッセイ もやっとコラム
5 今後の活動予定
6 編集後記
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1 お知らせ
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■【参加申込受付中!】
第39回共同連大会IN大阪「切らへん、分けへん、共に働くってええやん!?」
9月14日(土)・15日(日)にエル・おおさかにて開催する今年の全国大会の申込を受け付けております。
会場の都合により現地参加の定員は200名です。
参加者多数になるとご参加をお断りせざるを得なくなってしまいますので、参加ご希望の方は今すぐお申し込みを!
参加申込は共同連の大会ページからお願いします
合わせて、みなさまよりぜひご協賛もお願い申し上げます。
協賛に関しても大会特設ページに掲載しております。
■9月13日(金)(共同連大会前日)共同連全国会議を行います
共同連大会前日に大会会場のエル・おおさかにて15時より共同連全国会議を開催します。
私たちを取り巻く状況を整理し、共同連がこれから取り組むべき課題について議論をするため
に開催いたします。オンラインもつなぎます★
■10月19日(土)午後 共同連マラソントーク
「能登半島地震から災害に備える(仮題)」(ゆめ風基金協力企画)
会場:箕面市立船場生涯学習センター
今年の元旦に発生した能登半島地震。1995年の阪神大震災を契機に、障害者、高齢者、外国人といった日頃から配慮が必要な人たちが災害時にはより大きな被害を受けてしまうということが社会問題になりました。
ところが、今回の能登半島地震では現地の障害者の被災状況や支援の実態がなかなか伝わってきていない状況です。
そのため、この度はゆめ風基金の協力を得て被災された現地の人に来ていただき、現地の状況をお話しいただくとともに、私たちに何ができるのか、また私たちが被災したときの備えについて考える機会にしたいと考えています。
詳しい内容については、後日お知らせいたします。
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2 報告☆
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運営会議を8月17日に行いました️
【報告・共有事項】
●共同通信が8月13日に「障害者5000人が解雇や退職 事業所報酬下げで329カ所閉鎖」
https://www.47news.jp/11336524.html という記事を配信。
なんと329ヶ所のうち4割がB型事業所に移行したということが明らかになっています。
この報道をもとに障害者の就労について再度クローズアップされようとしています。
A型の報酬減額をしなかったほうがいいという発言もあるようですが、私たちとしてはA型事業所の制度、ひいては現在の総合支援法による障害者の就労支援制度のあり方自体を見直す契機にする必要があると考えています。
●「障害者に支払われる工賃めぐる裁判 訴え退ける 名古屋地裁」
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240718/3000036593.html
この裁判とは別ですが、数年前から最低賃金を超える工賃を支払うことをうたうB型事業所が出てきています。また、A型事業所からB型事業所に移行してこれまでどおりの賃金を今後は工賃として支払うことをうたA型が既に現れています。
最低賃金を支払ってもB型の利用者であれば労働者として保護されないのかという点は今後大きな問題となります。
●株式会社 恵が名古屋市内のグループホームの事業譲渡先が決まる
中日新聞
「緑区の「恵」譲渡先はケアサポートに、名古屋市が発表 取り消しの31日に指定へ」
https://www.chunichi.co.jp/article/944299
株式会社 恵が運営していたグループホームのうち、最初(8月末)に指定取り消しとなるグループホームの譲渡先が決定しました。
指定権者である名古屋市は、入居している障害者やその家族が「今後も同じ場所での生活を継続したい」という希望が多いことから、速やかに事業譲渡先を見つけるように恵に指導をしてきました。
おそらく、恵が運営する他のグループホームも同じように事業譲渡していくでしょう。
果たして、これで恵の問題を片付けていっていいものでしょうか。
【協議事項】
□会費について
前回から継続して検討をすすめています。
会費納入状況の漏れがないかの確認と、予算書作成に時間を要しております。
□共同連大会、能登半島地震企画について
お知らせに記載した通りですので、お知らせをご覧ください。
*次回会議の予定は、今後の活動予定をご覧ください。
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3 「ゆかいな仲間たち「Hatarakku」」~事業所紹介
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ここでは共同連のゆかいななかまたちが 事業所の紹介します。
第5回目は「わっぱん」です♪
わっぱんが誕生したのは1984年1月。わっぱんの母体「わっぱの会」が出来て13年目のことである。それまでも、障がいある人ない人が共に働ける仕事をやってきたが、段ボール加工や粉石けんの袋詰めなど下請け作業がほとんどで、収入は不安定であった。
障害ある人も関われる手仕事で付加価値の付く手づくりの食品を思い立ち、漬物・豆腐・パンの3候補の中から、修行に受け入れてもらえたパン職を生業として今日に至る。
最初は、障害ある人とない人2名からのスタートであった。
翌1985年のクリスマスには、喫茶店とパン屋を兼ね備えた店舗を昭和区滝子(たきこ)でオープン。障害者がパン屋をやるのは、全国でも前例がなく、マスコミに大きく取り上げられ、お客が殺到した。また当時、国産小麦の無添加パンを扱うことも珍しく、生協など消費者運動をやっている人達から支持を得て、売り上げは右肩上がりであった。
ながく社会福祉法人の認可を渋っていた行政も、わっぱんの成功を見て承認に転じ、わっぱの会の運動が大きく前進するきっかけにもなった。現在、地元名古屋で、「わっぱの会」より「わっぱん」の名前がよく知られる所以である。
さてここで、わっぱん工場を覗いてみよう。現在、本工場の「ワークショップすずらん」と新工場のベーカリーハウスわっぱん」の2拠点で、70名近くの仲間が共に働いている。
みんなの仕事を作るため、現在も、出来るだけ機械には頼らず手作業を守っている。
障害あるなしに関わらず、みんなの得意を持ち寄ってパンを作るのは、設立当初から変わらぬ光景である。例えば、わっぱんのロングセラー『ミニ動物パンセット』。粉を振るう人、生地を練る人、移す人、計る人、丸める人、中身(フィリング)を詰める人、耳と目と鼻を付ける人、天板を運ぶ人、窯でく人、取り出す人、冷ます人、封詰めする人、金属探知機に掛ける人、ラベルを出力する人、貼る人、検品する人…という風に、完成するまでに本当に多くの働き手が要る。その数、一般のパン屋さんの3~4倍だとか。そのため、工場はいつもいろんな人の叫び声や笑い声で賑わっている。(といえば聞こえが良いのだが、要するに騒がしいのだ。)
大勢の人が関わって出来るパンは、それだけ大勢の人の想いがこもっている。わっぱんの美味しさの秘訣も、そこにあるのではと思っている。
先日、わっぱんを古くからご愛顧下さっていたお客様が亡くなられた。わっぱんで働く大勢のスタッフよりも、昔からのわっぱんの味をご存知の方だった。1年前くらいから、同じ用件のお電話が何度もかかってくるようになり、お話の内容もおぼつかない感じで、工場のみんなで心配していたところ、6月のある日、娘さんから「今日で最後の注文です。長い間ありがとうございました。」とご連絡があった。
そして数日後、その娘さんからお菓子の箱と共にお手紙が届いた。お手紙には、学生時代に食べたわっぱんの天然酵母パンの美味しさに衝撃を受け、パンの道を目指したこと。一人前になったら、私もパン職人になりましたと報告しようと思っていたこと。家に必ずあるけれど、毎回嬉しい気持ちで出会い直せるものがわっぱんだったという内容が書かれてあった。このお客様に限らず、わっぱんは本当に、不思議なくらいお客様に恵まれている。コロナ禍でマスクが手に入りにくかった時に、街頭でパンを売る販売員に手づくりマスクを30枚ほど差し入れして下さった常連のお客様。真冬の高校の購買部で、「いつも美味しいパンをありがとうございます。頑張って下さい!」のメッセージ付きカイロを手渡してくれた高校生。
夏休みにボランティアで来ていた中学生が20年を経てデザイナーになり、絵本の裏表紙にわっぱんを描かせて頂きましたと自作の絵本を携え里帰りしてくれた女性。これら多くのお客様に支えられ励まされて、わっぱんは今年40歳を迎えることができた。40年もの間ずっと、パンを通じてお客様と心のやりとりを続けてこられたのが何より幸せに思う。
感謝の気持ちを忘れず、これからも、お客様にご恩返しをしていきたい。
40周年を迎えるにあたり、わっぱんのHPを新調した。目指すは、これまでわっぱんを介して行き交った人達(お客様や、働き手とその家族、ボランティアなど)が出会い直せるサイト、そしてこれから出会うであろう人達にわっぱんの良さを感じて頂けるサイトだ。HPのデザインは、上のデザイナーさんにお願いをした。ロゴマークも一新。もともと、わっぱん君が一人仁王立ちしていたのが、新しいロゴマークでは、親子仲良く並ぶ姿になった。40年前の当時、かけだしだったわっぱん君が、今や工場を率いる職人となって、未来を担う子ども達のために、安全でおいしいパンを毎日焼き上げる、そんなイメージだ。
実はわっぱん、40年を節目に、工場長も交代した。ずっと第一線でやってきたベテランスタッフから若手スタッフへバトンが手渡された。先輩方が40年間ブレずに守ってきたのは、『共に働く』ということ。
言うは易しだが、その真意は言葉ではなかなか伝え難い。
日々の実践の中で、背中で示して気づかされるもののように感じる。
今後も仲間たちと共に、先輩方が守ってきたものを大切にしつつ、時代の変化にも柔軟に、
新しいことに果敢に挑戦する、わっぱんでありたいと切に願う。
わっぱんHP:https://wappan.jp
執筆者:清川千春
わっぱ滝子店80年代後半
戸高保照新工場長と大倉豊子前工場長
すずらん集合写真2024
令和のわっぱんくんロゴ
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4 リレーエッセイ もやっとコラム
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エッセイ1 「私はどこにむかっているのであろうか」
「結の会」では地元の生協のカタログの丁合作業を請負っています。丁合作業とは、組合員から注文を取るためのカタログが20種類ほどあり、そのカタログを1種類ずつ取って重ねて1人分にする作業で、現在6200人分ほどの量を納めています。もちろん手作業では大変なので丁合機という機械を使って行います。
総量で4トン近くもなる紙の量なので、届いたカタログの梱包を解いて、出して並べて、丁合をして箱に詰めてトラックで生協に収めるという一連の作業はなかなかに大変です。肉体的にもですが、毎週毎週間違いなく届けなければならないという精神的にもなかなかにきつい作業ではあります。その分いい収益にはなりますし、仕事としてもやりがいはあるのですが……。
さて、前段が長くなりましたが、先日その生協から「結の会」についてのお話をしていただけませんか、という依頼をいただきました。生協内のボラティアサークルが組合員に向けて様々な講演会を催しているのですが、今回はぜひ結の会さんのことをみんなで聞きたいということでした。講演会なんてとても無理、そもそも聞きたい人なんているのかなと思いつつも、せっかくの機会を断るのもなにかと思いお受けしました。
当日は20名程の方が参加をしてくれました。「結の会」の立ち上げからこれまでの活動や、障害福祉の歴史や制度、障害はどこにあるのか(当事者本人にあるのではなく社会の構造にあるのではないか)というような話を80分ほどしました。
そして最後に「障害福祉サービス事業所の運営をしていますが、これは手段であり、目的ではありません」と言い訳をしました。いったい誰に対しての言い訳なのか自分でもわかりませんが、“分けない”ということをさんざん話しながら、自分たちのやっていることこそが明らかに“分けている”現場という自己矛盾に対する言い訳なのかと思います。
では、目的に向かって何か行っていることはあるのかと問われれば、日々の事業所の運営だけで精一杯というしかありません。
「共生」という言葉は今では誰もが使う言葉となりました。しかし、使う人や組織ごとにその意味合いは微妙に異なっているように思います。「結の会」の根本の理念である“共生”は立ち上げから36年経った今でも変わっていないと思いますが、近づけているのかどうか正直よくわかりません。しかし、こうして共同連の方々と係わることで自分たちにできる先行きを考えていきたいとは思っています。
あまりにも“もやっと”したコラムになってしまい申し訳ないですが、これが今の私の正直な心情です。
エッセイ担当: 特定非営利活動法人結の会 井出昌
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5 今後の活動
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9月13日(金)15時 共同連全国会議 @エル・おおさか
9月14日(土)・15日(日)第39回共同連大会IN大阪 @エル・おおさか
10月19日(土) 能登半島地震現地報告会(協力:ゆめ風基金)@箕面市立船場生涯学習センター
10月20日(日)10時 運営会議(箕面&Zoom)
11月16日(土)10時 運営会議(Zoom)
12月21日(土)10時 運営会議(Zoom)
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6編集後記
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れざみニュースも今回でVol.5となりました。
毎月、よりよいニュースを配信しようと、編集チームで打ち合わせを重ねたり、
やり取りをしていく中で、共同連を取り巻く全国の皆さんの様々な思いにふれる
ことができ、たくさんの刺激と活力をもらっています。
今後も試行錯誤を重ねながら配信を続けていきますが、れざみニュースを通じて、
共同連の輪がさらにひろがるきっかけとなれば幸いです。
(えーぜっと 中山)